多文化の視点:教育、ビジネス、社会

2002年11月10日(日) 08:40:33

日時

2002年11月10日(日)10:30am-4:30pm

 

場所

西宮市大学交流センター(ACTA アクタ西宮東館6F セミナー室1)

(阪急西宮北口駅より徒歩2分、北改札を出て右側通路沿いに行く)

Tel:0798-69-3155

 

費用

500円(会員)

1500円(一般)

1000円(学生)

 

午前の部:10:30~12:30

 

トピック

第1部:「スイスにおける異文化コミュニケーション」

第2部:異文化コミュニケーションの実践

 

講演者

サミュエル K. バーデンバーグ氏

チューリッヒ大学応用科学学部教授、異文化適性センター所長

 

言語

英語

 

講演の概要:

この講演では「スイスにおける異文化コミュニケーション」というテーマで紹介する。大学での異文化コミュニケーション学の歴史は浅いが、ビジネス社会や観光事業では、長い間このテーマについて関心があった。効果的なトレーニングメソッドを紹介し、多国籍チームでの信頼関係を確立するためのワークショップの実践例をスイスと日本の保険会社の合併を例にあげて説明する。

 

異文化コミュニケーション実践例:

  1. 「Lucerneでのインド人観光客」中央スイス観光省はインドの観光客の宿泊をめぐり問題が生じたので、現実に起こった多くの問題を解決するために異文化コミュニケーショントレーニングを適用した。
  2. 「異文化経営チーム」というプロジェクトはスイス連邦政府、2つの大学、4つの大企業から構成されている。このプロジェクトの研究によれば、多国籍チームは同一国籍チームより能率がよりあがるかもしくは能率が下がるという調査結果であった。能率の高いチームがいかに異文化摩擦を克服したかということが実証できた。

講演者のプロフィール:

グローバル企業の経営トレーニングのみならず、異文化経営論、観光事業、コミュニケーションなど、大学院でのトレーニングを専門としている。異文化経営トレーニングには、Winterthur CSグループand Rieterでの異文化ワークショップを行った実績がある。彼は評価や分析だけでなく、「異文化認識」「国際的チーム」「信頼の確立」などを専門として研究している。また、チューリッヒのスイス連邦工科大学、ケンブリッジ大学、香川県徳島文理大学などで異文化適応について講義をおこない、海外で幅広く活躍している。

 

午後の部(1):1:30~4:30

トピック

日本における朝鮮語イマージョンー幼稚園期

 

講演者

湯川笑子

京都ノートルダム女子大学英語英文学科 助教授

 

言語

日本語  

講演の概要:

在日コリアンは日本最大のマイノリティ人口である。また、朝鮮語は、在日本朝鮮人総聯合会(朝鮮総聯)系の朝鮮学園を全国に219校(辛1998)擁し、この学校を通じて、日本最大の継承語教育を行ってきた民族である。

この研究は、朝鮮学園の教育実践をバイリンガル教育という視点で分析したものである。朝鮮総聯の民族教育は、今まで政治、社会、教育問題としてとらえられ、頻繁に発表されてきた。しかし、現在朝鮮学園で学ぶ児童・生徒は、移民3ー5世として、日本語を第1言語として家庭で使い、学校で初めて朝鮮語を学ぶことが多い人口である。地域社会でのマジョリティ言語を第1言語とする話者を集めて、別の言語を教授言語とすることで、バイリンガルを育てる試みは、60年代から、イマージョン教育としてその実践や効果が広く研究、紹介されてきたが、世代交代が進んで、家庭での言語が日本語になっている今の朝鮮学校の教育はまさしく、このイマージョン教育であると言える。本研究は、関西の朝鮮学園の幼稚園を1年半にわたって参与観察をし、この朝鮮語イマージョンの方法と子どもの言語習得の様子を描写しようと試みた。

 

講演者のプロフィール:

京都府立大学文学部(西洋文学専攻文学士)、ハワイ大学(ESL学部MA 応用言語学修士)、ストックホルム大学(バイリンガリズム研究センターPh.D応用言語学博士)。現在京都ノートルダム女子大学英語英文学科で、英語、バイリンガリズム、英語科教育法を、大学院人間文化研究科応用英語専攻で応用言語学、児童英語特論、バイリンガリズム特論、専門演習を教える。専門分野は応用言語学、特に、言語喪失、心理言語学的バイリンガリズム研究、英語教授法、英語習得など。

 

午後の部(2):1:30~4:30

 

トピック

日本での教育の選択肢

─多文化的視点を備えた子どもにするために─

 

講演者

アマンダ・ギリス・フルタカ

京都産業大学 講師

 

言語

英語

 

講演の概要:

多文化を背景とした子供を、日本で育てることは、親にとって容易なことではありません。これは教育に関しても多分にいえることです。この発表では、現在日本で選択 できる教育機関についてお話します。選択肢としては、家庭教育、オルタナティブス クール、国際学校、日本・国際の混成学校、海外の学校、そして日本の公立学校があります。各コースの利点と欠点、および、1つの教育体制から別の体制へと移動することの利点と欠点について論じます。子供のもつ個性も、両親の考え方もそれぞれ千差万別であり、その家庭の必要にあう教育内容のあり方を理解していることが重要だと考えられます。

 

講演者のプロフィール:

イギリスに生まれ、イギリスで教育を受ける。エクスター大学卒業(フランス語およびドイツ語)、リーズ大学で英語教育(TESL)の大学研究科修了免許を取得、さらに、バーミンガム大学で英語教育法(TEFL)の修士号を取得。現在、バーミンガム大学の遠距離教育(TEFL)の指導教師。日本語学教師連合(JALT)のバイリンガル教育グループの隔月発行のニューズレター(“Bilingual Japan”)の編集者。研究上のテーマは「バイリンガルの発達と教育」。

 

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